ご相談の中に、「自分のことがよく分からない」「他人から言われるイメージと本来の自分との間にギャップがある」というものがあります。
ただ、「他人から言われるイメージと本来の自分との間にギャップがある」場合でも、その「本来の自分」がなんなのか曖昧だったりするケースも多いです。
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まず、「自分のことがよく分からない」について。
いつも人の期待に応えてばかりで、八方美人で・・・だから自分の気持ちが分からなくなる。と仰る方もいらっしゃいますが、それだけ、自分が何を求められているかをキャッチし応えること、相手のよろこぶことをキャッチする能力が高いということでしょう。それはあなたの才能であって、八方美人=悪とも限らないわけです。
考えるべきは、「よいのか・わるいのか」や、「正しいのか・間違いなのか」ではなくて、「自分が何を感じているのか」なんですね。
そして、「なぜそう感じるのか?」「その上でどうするのか?」と続いていきます。
確かに、自分を抑圧して他人の期待に応え続けるあまり、自分のことがよく分からない、自分の感情がよく分からない、何がしたいのか分からない、役割を与えられれば楽なのに・・・という状態だと辛いこともあります。
自分の感情が分からないのも、何がしたいのか分からないのでもなく、鈍くなっているだけなんですよね。
それに対しては、嫌なのにやっていることをやめさせてあげる、やりたかったのにやってなかったことをやらせてあげる、ちょっと休んでぼーっとし続けるなどの対処法をお勧めしたいと思います。
また、すべての人の期待に応える必要はないと理解すること、相手の課題と自分の課題の線引きをすること、期待に応えないと・いい子でないと愛されないという思い込みを手放すこと、などもおすすめしています。
自分の心の動きに敏感になり、キャッチしてあげる。そしてできることから叶えてあげる。
他人の心の動きに敏感なあなたですから、きっとご自身の心の動きもちゃんとキャッチできるはずです。
次に「他人から言われるイメージと本来の自分にギャップがある」についてお話ししてみますと・・・
これは私の主観ですが、いろいろな経験を経て、いろいろな感情を感じ、自分と向き合っていくと、人はどんどん内面が複雑化・深化していくのかな?と感じています。
きっと、他人から言われるイメージも、全く違うというよりは、確かにあなたの一部としてそういう面もあって、そうじゃない面もある、それだけじゃないという感じでしょう。
そもそも、人は多面的で、一緒にいる人たちや置かれた環境ごとに、いろんな面を使い分けているわけです。
いろいろな面があって当然だし、そうしないと上手く生きていけないという側面もあります。
他人から言われるイメージと自己認識との間にギャップがある場合、前述したことと繋がりますが、相手の要求やよろこぶことをキャッチして応える能力、柔軟性、環境適応力が高いのかもしれません。また、いろんな経験やいろんな感情を知っていて、ご自身とたくさん向き合い、複雑さや奥深さをお持ちなのかもしれません。
そして、そんなあなたは、きっと、他人が見せている一面が、その方の全てではないことも理解しているはずです。
その理解が、発言や行動の背景にあるものへの想像力や思いやりであったり、人を簡単に決めつけないことや、受容力へと繋がっているのではないでしょうか。
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つまり、「自分のことがよく分からない」「他人から言われるイメージと本来の自分にギャップがある」のも、ネガティブな側面だけではないんですね。
ただ、自分を過剰に抑圧して辛くなってしまう場合、自分の心の声に鈍感になってしまっているは、思い込みや「ねば・べき」をゆるめてあげる必要があるのかもしれません。
自分をよく理解し、自分とよくコミュニケーションをとってあげて、ほどよいバランスをとっていきましょうね。