今は、世の中が大きく揺さぶられている時期。
コロナウイルスで尊い命が失われるのは悲しいことですが、生かされている者としては命を無駄にしないためにも、アフターコロナに向けて「何を選択していくのか」「どうやって生きていくか」と向き合い、次の一手を考えていきたいものです。
在宅勤務(テレワーク・リモートワーク)会社存続の危機、いろいろな出来事をきっかけに、自分のキャリアを見つめ直す人も出てきたのではないでしょうか。いつ死ぬかも分からない命です。今後、どう悔いなく人生の時間を使っていくか考えさせられている人も多いでしょう。働き方改革が自ずと促される形になるとは不思議なものです。
私はキャリア形成においても「自己肯定感」はとても大切だと実感しています。
例えば、キャリアを考えるフレームワークとして有名なものに「WILL/CAN/MUST」があります。
・自分がやりたいこと(WILL)を考える
・自分にできること(CAN)を考える
・自分が求められていること(MUST)を考える
CANとMUSTの掛け合わせでスキルを磨きながら、いかにWILLの実現に近づいていくかを考えることが、キャリア形成のためには大切です。
ところが、自己肯定感が育っていないと、
・自分がやりたいこと(WILL)を考える
→ 自分の気持ちが分からないので、何がしたいのか分からない。望む未来をのびのびと描けない
・自分にできること(CAN)を考える
→ できることや能力があるのに自分で強みや魅力に気付いていない。自分への良い評価もそのまま受け取ることができない
・自分が求められていること(MUST)を考える
→ 期待に応えてばかりになり自分の気持ちを抑圧したり、過度な自己犠牲になりがち
こういったことが起こってしまいます。
そこで、無意識領域に刷り込んだビリーフ(思い込みや価値観)をゆるめて、以下のようなことを意識していただきたいのです。
・自分がやりたいこと(WILL)を考える
→ 自分の心が望むことに正直に生きていい、もっと自由に制限の枠を外して、願いを叶えていいと許可を出す。罪悪感を癒して幸せになることに許可を出す
・自分にできること(CAN)を考える
→ 自分では気付いていない強みや魅力に気づく。強みや魅力をマイナスにネガティブに捉えていないか見直す
・自分が求められていること(MUST)を考える
→ 背負い過ぎている荷物を下ろす。やらなくてもいいことや不条理な扱いをされた時にはNOを示す
そもそも自己肯定感が育っていないと、のびのびとWILLも描けないし、自分のCANも認めることはできません。
自分を犠牲にしてまで責任を背負ったり、自分より他人を優先したりして生きづらさを抱えていらっしゃる方々は、とても繊細で感受性が高く、気配りや配慮ができる方も多く、本来はリーダーシップや創造性を発揮できるはずなのです。
最初はなかなかWILLが描けなかったとしても、自分の強みや魅力などの価値に気づけば、のびのびと能力を発揮して、CANを拡大していくことができます。CANが拡大して小さい成功体験を重ねれば、やがてWILLは後からついてくることもよくあることです。
大丈夫!今どんなに不安な心境でも、後から振り返って「あの時があったからこそ」と思える人生にしていくことができます。あなたが悩んだ経験があるからこそ、あなたがリーダーになった時に、昔のあなたと同じように悩む仲間を助けることができます。それは、あなたにしかできないリーダーシップです。
おうちにいる時間が多い今日この頃、ぜひキャリアを見直したり、自己肯定感を育てる時間を作ってみてくださいね。