私の得意分野が「自己肯定感」なこともあり、「自分に自信がない」というご相談は多いです。恋愛でも、夫婦関係でも、お仕事でも、「自分に自信がない」はセットになっていることが多いです。

自信のなさは、過去の挫折経験や失敗経験から来ていることがほとんどですね。失恋した、仕事で失敗した、または、さかのぼって、「親を幸せにできなかった」という幼い子供時代の挫折。お母さんが辛そうだった、お父さんが怒鳴っていた等、この「親を幸せにできなかった」が刷り込まれていると、自信のなさが根深いことも多いように感じます。

カウンセリングを通して「自分がネガティブに捉えていること、挫折体験などを自己開示し、受け入れてもらう」経験は、自己肯定感回復へと向かう特効薬です。

ですが、カウンセリングの時間を離れている日常が、みなさまが生きる時間です。その時間も自信を持って生きていけるよう、セルフカウンセリングもおすすめしています。

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セルフカウンセリングで「自分に自信がない」をどう扱っていくか

私は、自分の中で「筋トレ式」と呼んでいます。毎日、柔軟体操や腹筋運動を続けるように、コツコツ、意図的に、計画的に行うことがポイントだと思うのです。

例をいくつか挙げてみますね。

【記録する】
筋トレも、記録しないとはじまりません。
仕事でほめられたことや評価されたことをスマホのメモに残しておく。カウンセラーや心を許せる友達に「そこはあなたのいいところだよ」と言ってもらったことも書いておく。自分でも見つけてみる。そして、自信が無くなった時に、そのメモを見返す。

【小さい成功体験をつくる】
筋トレも、一度にマッチョになるわけでも、一度に痩せるわけでもありませんよね。
自分で意識して、計画的に、小さい成功体験になりそうな出来事をつくるよう努力してみるのがおすすめです。

例えば、「自分の好きなことを仕事にして、できればフリーランスになりたい。けど、好きなことがいまいちわからない、見つかってもできるのか自信がない」場合。まずは「好きなことより、できることで価値提供し、お金をいただく経験をつくる」など。

一度に全てを実現しようとしないで、細かく分けて、スモールステップで成功体験を積んでいくとよいと思います。
婚活でも、いきなり理想の人と出会おうとするのではなく、まずは出会いの総量を増やすことを目標にするなど。達成できたら、自分のことをちゃんと褒めてあげてくださいね。

【感情に流されない】
筋トレをする時に、「感情に流されて」することはありませんよね?目の前のことを、コツコツやるのみです。そして、なかなか筋力がつかないからといって、あなたの全人格が否定されるものでもありません。やり方が合わなかったのかな?もっと効果的なやり方があるのかな?と試行錯誤するのみです。

自分に自信をつけるのも同様に、淡々と試行錯誤すれば大丈夫!感情に流されそうになったら、気合一発、「シャー!負けるか!」と大声を出してみてください。
カウンセラーらしからぬ言動かもしれませんが(笑)私はうつ状態から少し回復してきた動き始めの時期は、ある程度の気合も大事だなと実感したものです。

最後に、応援してくれるコーチ・カウンセラーをつける。というのもおすすめです。私も、カウンセラーさんに応援してもらったからこそ、ここまで回復することができました。婚活も、婚活コーチに応援してもらって成功しました。筋トレも、パーソナルトレーナーがついていたほうが効果が高いですよね。

「自分に自信がない」状態は、その方によってさまざまです。
本当にどん底の時は、休養、何もしない、ひたすら自分を受容、が鉄則ですが、ある程度元気が出てきたら、「筋トレ式」をおすすめします。

自分で選択し、行動し、試行錯誤し、正解に変えていく。
それが、だんだんと自信になり、心の居場所、心の安全基地づくりにつながっていきます。

応援しています!!!