あなたには、やめたくてもやめられない行動はありますか?
お菓子を食べるのをやめたい、夜更かしをやめたい、タバコをやめたいなど、人には誰しも、大なり小なり、やめたいのにやめられない行動がありますね。
でも、それが病的だったり、そのことが原因で人間関係や壊れてしまうと、深刻な悩みになってしまいます。
例えば、占い依存になっているとしましょう。楽しんだり、参考にする程度ではなく、経済的に苦しくなるほど散財してしまい、やめたいのに、やめられない状態。
でも、その「占いに行く」という行動には、何かしらメリットがあるからやめられないんですね。例えば、「不安を軽減する」ということ。望む結果が出るまで占い続けたり、望む結果を聞くことで、安心を得ているという側面があるのではないでしょうか。
顕在意識では「やめたほうがいい」と思っているけど、潜在意識では「不安になりたくない」と感じていて、不安にならないようにあなたを守ろうとしているのです。
人の潜在意識は90%以上を占めていると言われていますので、そのパワーは大きく、やめたくてもやめられない状態になってしまいます。
では、どうやって潜在意識を変えたら、行動が変えられるのでしょうか?
(1)自分を受容し、今の自分にOKを出す
自己否定をしていたり、自己肯定感が失われていると、何をしていても不安、あるいは何かしていないと不安な状態となり、潜在意識がもっとあなたを不安にさせないように頑張ってしまいます。ですから、いったん立ち止まって、「自分は大丈夫」という自己信頼や自己肯定感を取り戻すことが大切です。
まずは、何もしなくても大丈夫、こんな自分も大丈夫、そんなふうに思えるよう、何ができるか考えてみてくださいね。
何かに依存しないといられない自分、やめられない行動をせざるを得ないまでになってしまった自分を、許してあげてほしいのです。
また、何かに依存している状態の場合、過度に自立しているから起こるともいえます。依存先を増やして、特定のものに依存しないようにするのもポイントです。
あなたは、誰かに助けを求めたり、弱いところも受け止めてもらうことはできますか?
私が師匠に言われた印象的な言葉で「人は、自己開示して受け入れてもらうことを積み重ねることで癒されていく」というものがあります。
参考にしてみてくださいね。
(2)目標を見つけてみる
ビジョンや目標ができると、潜在意識を意識化し、長期的な視点で、戦略的に行動計画を立てることができます。目指すゴールに意識の焦点が合っているので、目の前の不安に振り回されることも少なくなってきます。
不安や恐れからくる行動が、愛から来る行動に変わりますので、行動パターンも自然と変わっていきます。また、「何のために生きるのか」が少しでも明確になると、焦点が、「やめられない行動」から、「目指す未来」に移っていくんですね。
しかし、簡単に目標なんて見つからない、という方も多くいらっしゃるでしょう。見つけるために向き合い続けたり、アンテナを張り続けることも大切ですが、そんなにたいそうな目標でなくても、熱中できることや夢中になれるものを見つけるところからはじめてもよいと思います。
もっとハードルを下げると、勉強やアルバイトなど、自分に害のないことで忙しくしてみるのもおすすめです。
自分を責めたり、否定したり、こんな自分はダメだと思ったり・・・。でも、自分の中の潜在意識が、あなたを安心させようと必死に頑張っていると思うと、なんだか健気だと思いませんか?
どんなにネガティブなやめたい行動にも、理由があるのです。
どんな状態でも、あなたは精一杯やっているのです。不安になりたくない、つまり、幸せを感じたくて生きているのです。
健気にあなたを守る潜在意識を意識化して、「そっちじゃなくて、こっちだよ」と、方向性を示してあげましょう。
大丈夫。本来、幸せになりたいという性質をもっているのですから。方向性が定まれば、あとはいい方に転がっていきます。
一人では難しい時は、カウンセリングやコーチングも活用してくださいね。