母親が、病気、嫁姑問題、夫婦の不仲、きょうだいの問題など、何かしら大変な状況だったため、小さい頃から母親のカウンセラー役をしていた方もいらっしゃるでしょう。
子ども時代に子どもをしっかりやらないで、早くから子どもカウンセラー役を担い、大人として過ごしてきたわけですから、物わかりが良くて感情のコントロールも上手で、面倒見もよく寛容だったりするわけですね。
いわゆる「しっかり者」として、会社でも頼りにされたり、無理難題を押し付けられたり(それでも対処できてしまったり)しているかもしれません。
その場合、異様に成熟した大人の自分がいる一方で、「あの時、置き去りにされた子どもの私」がずっと心の中にいることになります。
すると、自分の気持ちがよく分からなかったり、感情を感じるのが苦手だと感じていたり、自分の思い通りにならなかった時に、「私ってこんなに子どもっぽいんだ」というほど怒り(その下の悲しみ)を感じているのに思考で感情をなきものに処理していたり、恋愛に理想の両親レベルの愛を求めてものすごく期待して自爆してしまったり、恋愛に期待している一方で、また問題のあるパートナーのカウンセラー役をしてしまったり・・・
なんでこんなに不器用なんだろう、なんでこんなにうまくいかない現象が起こるんだろう、というドツボ状態にはまる方もいらっしゃいます。
(はまっていない方は、いい感じですので、そのまま最速で目標達成して幸せになってしまいましょう。)
そのような場合、「幼いながらに頑張っていた私」「子どもなのにカウンセラー役を頑張っていた私」「自分を後回しにして周りに愛を注いでいた私」そのインナーチャイルドをよく理解してあげてほしいのです。
「ほんとうは甘えたかった」「ほんとうは無邪気にしていたかった」「ほんとうは心配で怖かった」「ほんとうは笑顔のママでいてほしかった」
それを感じてあげたら、感情がよくわからなくなる自分、自分を後回しにしてしまう自分、子どもの自分がいつまでもいる自分、今でも親のことが気がかりな自分に寄り添ってあげてほしいのです。
そして、子どもカウンセラーができてしまうほど、あなたには大きな愛情があるということを、認めてあげて欲しいのです。
「そりゃ、こんな私もいるよね」って。
そうしないと親に見捨てられるから、嫌われたくないから、そうしていた、という見方もあるでしょう。もちろんそれも事実かもしれません。
それでも、幼い子どもが、そんな状況下で健気に愛情をそそいでいたなんて、凄いことだと思いませんが?
置き去りにしていた子ども時代のあなたの、いちばんの理解者になってあげられるのはあなたです。
そして、今度は、あなたがたくさん甘えて、大事にされて、幸せになっていいんです。次はあなたの番です。
無意識下に未消化の感情を抱えたままだと、その感情に無意識で流されてしまうかもしれません。
でも、意識的になりさえすれば、幸せになる道を選択することができます。
何が幸せになる道なのかは、あなたは既に知っています。
(この3行はベースなので何度も私のブログに出てきます)
過去の事実関係を変えることはできなくても、捉え方を変えることはできます。
幼い子ども時代のあなたのことを、あなたがよく理解してあげて、寄り添ってあげたあとは、あなたが現在の大人のあなたとして「幸せになる」ための新しい選択を積み重ねていくだけです。
本当の心の声を聞いてみたくなったら、カウンセリングでもお手伝いできますので、お話してくださいね。
自分に生まれてよかったと思える人生を、応援しています。