なぜそんなに不幸な恋愛に執着するのか?を追求して行った時に、「お母さんよりも幸せになってはいけない」という娘の心理にたどりつくことがあります。

たとえば、母親が父親と不仲だったり、嫁姑問題を抱えていたり、「不幸なお母さん」を幼い頃から目にしてきた場合で考えてみましょう。

お母さんの痛みは私の痛み

大切な存在であるお母さんが悲しむ姿を見るのは、娘にとって、とても辛いもの。「かわいそう」「助けてあげなきゃ」「守ってあげなきゃ」「味方になってあげなきゃ」と思うかもしれませんね。そして、母も娘に精神的に依存している場合は「共依存」の状態になりかねません。

すると、お母さんの痛みを、自分の痛みそのものとしてとらえ、そこに境界線はありません。

すると、娘が成長して大人になった時に、「かわいそうなお母さんを差し置いて幸せになることの罪悪感」が働くケースがあります。

無意識的に、「お母さんより幸せになってはいけない」と思い込み、不幸な恋愛や状況に執着してしまうこともあるのです。

どう打開していくのか?

この状況を打開するには、どうしたら良いでしょうか。具体的にあげてみますね。

●意識的になる
自分が無意識に刷り込んだ罪悪感によって、不幸な状況に執着していることを意識化すること。意識化することで、感情に飲み込まれ、飲み込まれるがまま行動することが少なくなります。

●課題の分離
お母さんの課題はお母さんの課題。と切り分けて考えます。お母さんには必要な魂の学びがあってその出来事を体験しているともいえます。ですから、お母さんは必ずその課題をクリアできると信じて見守ることも大切です。

●許し
お母さんの過去の状況を許すこと。助けられなかった自分を許すこと。許すことが難しい状況の場合は、無理に許そうとせず、幼かった自分が満たされなかった思いを感じて癒すこと。母親や取り巻く人たちへの恨みの気持ちもちゃんと吐き出し、幼かった自分に寄り添い、理解してあげること。

●選択する
自分は幸せになると選択すること。家族はシステム的にどこかに問題があることで恒常性を保っているケースがあります。あなたはお母さんを変えることができません。でも、自分を変えることはできます。あなたが先に幸せになることで、家族の恒常性が変わりますから、何かが変わる可能性もあります。だから、先に幸せになる勇気を持つこと。(どうしてもお母さんを助けたいなら、幸せになったあなたなら、助けてあげられるかもしれないですしね)

最後に

あなたは、とっても共感性が高く、感受性が強く、心優しいからこそ、お母さんとともに悲しみに居続けようとしているのです。そんな、あなたの優しさを認めてあげてくださいね。

そんな心優しいあなたが、優しい男性に愛されないわけがないのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。