よく、何がしたいのかわからない、自分の気持ちがわからない、なんとなく無気力といったお悩みを耳にします。
例えば親が過干渉だったために「自分で選択する」機会が少なかったり、いつも家の中が荒れていてビクビクと顔色を伺いながら「いい子」として気持ちを押し殺して生きてきたなどの場合、自分の気持ちがわからなくなったりするのですね。
これは、いわば他人のコントロールのもと、自分の人生があるという状態です。この状態を、「自分の人生の主導権は自分にある」と思える状態にすることで、「私の人生は大丈夫」という自己信頼と自己効力感が生まれ、「漠然とした不安」が和らいでいきます。これは私の経験談でもあるのですが・・・。
では、どうやって「自分の人生の主導権は自分にある」と思えるようになったかのお話をしてみますね。
私の場合は、無理に「やりたいことを見つける」「自愛を心がける」といったアクションに力を入れませんでした。もちろん、さんざんやってみてはいたのですが、それを目標にしてしまうと「やりたいことが見つからない・・・(焦り)」「自愛しなくては・・・(義務)」となってしまいます。
そんな自己否定に繋がるようなアクションなら無理しなくていいか。そもそも、何がしたいのかも自分の気持ちもわからない状態さえも受け入れるということが大事だなと感じはじめたのです。
では、他に効果的だと思ったことをご紹介しますね。
1.才能を受け取る
あんなにいい子になってまで、あんなに自分を押し殺してまで、平穏を作ろうとした。あんなに小さかったのに、母を守ろうとした。願う形で愛を受け取れなかったけど、それでも私は愛を受け取ろうと頑張った。私は家族を癒すためにあんなに心の学びを頑張った。など、自分の「癒す人」としての才能を受け取ったこと。自分の今までの人生が何のためにあったのか(=自分の使命を見つけた)を受け取ったこと。あ、だからといって、いきなり使命を見つけた!天職を見つけた!といったキラキラした感じではありませんよ。自分の才能を受容できた、過去を受容できたという穏やかな感覚です。
2.感情のコントロール
感情は「あるんだな」と気づき、「こういう気持ちの自分がいるんだな」と感じきると消化されます。(抑圧する=コントロールではないですよ)深く、深く自己理解を試み、自分を見捨てることなく寄り添い続けると、不安の波にのまれなくなるし、ネガティブループに巻き込まれることも少なくなります。自分の「意志」で感情を上手に扱うことを学ぶと、生きやすくなっていきます。この感覚が、他人からの影響やコントロールのもと生きるのではなく、「自分の人生の主導権を取り戻す」感覚へとつながっていきました。それだけ、不安の感情やネガティブループが、自分の生きづらさの大きな要因であったのだと思います。
これら2つが、「自分の人生の主導権は自分にある」という感覚を持つのに大きく役に立ちました。
そうすれば、「何がしたいかわからない」「自分の気持ちがわからない」についても、「今は何がしたいかわからないけど、そのうち見つかるよね」「自分の気持ちがわからないってことは、こだわりがないポイントだっていうことだよね」「これこれこういうところは、やっぱり嫌なんだろうな」など、「わからない自分=ダメ」という白黒思考ではなくなっていきます。そんなグレーゾーンを受け入れていくうちに、なんとなく自分の心の声が聞こえてくるようになったのですね。
私も、このプロセスでは、大いにカウンセラーさんに頼り、ずっと話に耳を傾けていただきました。
だからこそ言えることは、大丈夫、ちょっとづつよくなりますよ!ということです。あなたは「変わりたい」「自分の人生を大事にしたい」「幸せになりたい」と決意できているのだから。焦らず、それでも着実に進んでいきましょう^^