グレーゾーンを受け入れる、どうにもならないものを「どうにもならないまま」にしておく、というのは、愛であり強さだなあ、と思うのです。

アンビバレントでいい。答えが出ないものに無理に答えを出さなくていい。

「自分はこうだ」「あの人はこうだ」「この状況はこうだ」と決めつけない世界。

だって、時代の変化のスピードも早いし。人はみんな旅の途中。

先日も、一人で事業のすべてをやっているため、何かを削らないといけないな、と思ったわけです。
(私は、直接取引の企業広報サポート、広告制作などBtoBの仕事、そしてこれら対人支援のBtoCの仕事と複数の仕事を行っています。私の中では繋がっているのですが。)

BtoBの仕事の中でも、広告制作でコピーを書く仕事はどうしても辞めたくないNo.1なんです。でも、10年近く経ってそろそろ手放してもいいかな、自分で書かなくてもいいかなとも思うのですが、やっぱり自分で書きたい気持ちもあるんです。

カウンセリング業をもっと増やしたい気持ちもあるので、グツグツ頭が煮詰まりました。これを手放せない自分はダメなのかなあ・・・?

1年くらい悩んでいましたが、ふと気づいたんです。私は元々グラフィックデザイナーだったのですが、デザイナーを辞める時は何の未練もなくスッと辞めたっけ・・・。

思いが残っているということは、無理に辞めなくてもいいんですよね。辞めるべきベストタイミングがきたら辞めるだろうし、「決めなければいけない」という固定観念に縛られていたのだと気づきました。私の場合は、書く仕事とカウンセリングの仕事は「価値を見つけて言語化する」という点で共通点があるので、好循環を生んでもいるのです。

何の迷いもなく、どんどん進んでいるように見える人も、迷っていた時期もあるはずです。進める時がきたら進みます。

ちなみに、止まっていてもOKです。

私も入退院を繰り返して数年間働けない時期がありましたから。でも、その時は自分ととことん向き合う期間だったのですね。止まっていたようで、そこで得たものも、後から気付けば大きいのです。

すべてが必要なプロセスだと思うのです。だから、今しかないこの時間を大切に、どんな自分も受け入れる。

白でも黒でもないものを受容しながら、愛を拡大して生きていきたい。
「ジャッジ」を手放して、自分も人も受け入れ、向き合っていきたい。

そんなお話でした。