幼い頃、「不安定な感情」になりやすい環境にいた方に多く見られるのが、「見捨てられる不安」を抱いてしまうというもの。

自分は嫌われるのではないか、傷つけることを言ってしまうのではないか、自分から離れていってしまうのではないか、という漠然とした不安です。

そのため、関わりを避けたり、逆に執着したり、自分の気持ちを抑圧したりしてしまうのです。

「見捨てられる不安」については、関連書籍も多く出版されていますので、ここではオススメの対処方法について書いてみたいと思います。

1.不安になったり、不安からくる行動をしていると感じたら「感情は自分ではない」と何度もつぶやく
2.幼かった自分を映像に浮かべ、「大丈夫だよ」と声をかけ抱きしめる
3.親や保護者の当時の状況について考察し、そういう環境にならざるを得なかったことについて受容する
(難しければ、本当は言いたかった本音を感じ尽くす。ネガティブで構いません)
4.親や保護者に当時足りていなかったものをあげるイメージをする
5.大人になり強くなった自分を感じ、「何があっても大丈夫だ」と力が湧いてくるイメージを持つ
(自分が仕事などを通して、人の役に立っていることを感じても良いかもしれません)

これは、何度も何度も繰り返して何年もかけて癒していくものだと私は思います。

一つ言えることは、他人と心を通わせる関係づくりをコツコツと続けていれば、年齢を重ねるとともによくなるということ。

時にはへこたれることもあると思います。でも、自分を変えるんだという固い決意を持って生きることがコツです。

それが、あなたのことを愛すのに不器用だった親や保護者を救う(許す)ことにつながります。
なぜ救う必要があるかというとあなたを救う(許す)ことになるからです。
どちらかが救われて(許されて)、どちらかが救われない(許されない)というのはあり得ないからです。

それくらい、子どもは親が好きなんですね。そんな優しいあなたを、ぜひ誇りに思ってください。

どうしても親や保護者のことが許せない!という方も、中にはいらっしゃるでしょう。
あなたが許したいのは、本当に、親や保護者なのでしょうか?

問いを残して、続きはまたいろいろなところで書きますね。